国防という職務の特性上、本来は組織として『人員の損耗をふまえた態勢』であるべき自衛隊、しかし曹以上または任期満了前の士長以下が退職を申し出ると上官はとてもいやそうな顔をします。
「お前の代わりなんていくらでもいる」なんて言ってた奴が「お前が今やってる仕事を誰がやるんだ」などと恥ずかしげもなく言ってるのを何度も聞いたことがあります(筆者も言われましたw)。
自衛隊しか知らないセンパイから「ここで通用しない奴がシャバでやっていけるはずがない」という定番のありがたいお言葉をいただいた方もいるんじゃないでしょうか。
上官は自分の勤務成績が下がるから、センパイは自分の人生を否定された気分になるから攻撃的になるのでしょうが、どちらもしょうもない理由ですね。
一方で、退職していく方々の理由は様々でしょうが多くは
《そんな組織の現状への幻滅と、その改善への無力感》
何よりも
「全部リセットして頑張りたい!」
がホンネのところかと思います。
前置きはここまでにして、自衛隊をすんなりやめるにはどうするのが最善か・・・
それは『退職代行』を使うことです。
《自衛官は労働基準法の対象外なので退職代行を使えない》
これはよく言われるのですが、正確ではありません。
『自衛隊に対応できない退職代行業者が多い』
これが本当のところです。
自衛官が外部の人間にすこぶる弱腰なのはご存じと思いますが、相手が弁護士ともなればどうなるかは想像がつくかと思います。
一つ問題があるとすれば自分自身の意思です。
昇給さらには昇任・配置換えなどエサをちらつかせつつ仲の良かった隊員をよこして懐柔してきたり、逆に無理筋な処分(正当な理由のない欠勤扱いにして)をにおわせての恫喝してきたりするかもしれません。
なにより何らかの業務の実質的な責任者であった場合(今の仕事を引き継いでから・・)なんて人のいいことを考えてたら《何年でも》引き延ばされます。
また(自分は組織に弓をひいているのでは・・?)との疑念も不要です。
冒頭にも書きましたが、本来は有事を前提として存在している組織が下士官一人抜けたぐらいで揺らぐようならその方が大問題なのです!!
それを突きつけ、改善の機会を具現化することをもって組織への最後の奉公としてはいかがでしょうか。